こんにちは!
プロスキーヤーの小原健汰です
大学を卒業してレーシングスキーの修行で3年単独海外転戦し、
現在はスキーのレッスンで生計を立てています
ゲレンデ選びに失敗しなくなる
ゲレンデの状況を予想できるようになる
ゲレンデを選ぶのに必要な情報が分かる
それではいってみましょう!
天気を見る
スキーは自然が相手のスポーツ
ゲレンデの状況は天気に大きく左右されます
当日の天気はもちろん大切ですが、
一番大切なのは前日の夜から朝までの天気
これによってバーンの状態が大きく左右されます
認識としては、
前日の夜の天気↓
基本的な当日のバーン状況を左右する
当日の天気↓
当日のバーン状況の変化を左右する
といった感じでしょう
しかし一概にそうではない場合もあるので、
ありがちなゲレンデ状況を
天気のケース別に紹介したいと思います
前日の夜の天気での影響
晴天
基本的にバーン状況は固く締まった良い雪質になります
夜中に晴天になると、
放射冷却(雲が無いので暖かい空気が上へ抜ける)
が起こり地上の気温が低くなります
すると雪面の水分が固まり、
締まった雪質になります
曇天
晴天と比較して雪質は柔らかくなります
放射冷却が効きにくくなるためです
雪
曇天よりさらに柔らかくなります
新雪が混じるので雪質に変化があります
地域によりますが、
雪の多く降った次の日は雪が軽いことが多いです
雨
柔らかくなりがちですが、
雪質が大きく変化します
水分を多く含み、ザラメのような雪質になります
雪の重さもかなり重くなります
当日の天気での影響
晴れ
視界も良く気持ちよく滑れます
雪が日光で照らされるので、
朝の雪質と、夕方の雪質の変化が多いです
基本的に時間が進めば進むほど柔らかく、
雪の重さも増してきます
曇り
気温によっては寒く感じることが多いです
雪質が変化しづらく、
1日を通して同じ雪質のことが多いです
雲が下りてくると
視界不良になることもあるので注意が必要です
雪
雪が降れば降るほど雪質は柔らかくなります
当日の雪は積もりながらスキーヤーに踏まれるため、
そこまで影響は大きくありませんが大雪だと
どんどん柔らかくなっていきます
また視界も見えづらくなるので注意が必要です
雨
雪と違い水の状態で降ってくるので、
道具やウエアがビチャビチャになります
雪質は湿った重い雪になるので、
怪我のリスクが高まります
慣れないと滑る際の難易度が上がるので注意が必要です
また雨の日は霧が発生しやすいので、
視界にも注意が必要です
前日と当日を組み合わせて考える
このように前日の天気は、
その日の基本的なバーンコンディションを決め、
当日の天気はどのような変化をするかが決まります
例えば…
前日が晴れて当日が雪↓
硬い雪の上にサラッとした雪が乗り滑りやすい
前日が雪で当日が雨↓
積もった雪が水分を含んで重くなり非常に滑りづらい
このように総合的に考えて判断していくと
当日のゲレンデコンディションを想像しやすいです
気温を見る
天気と同様に気温も雪質に影響します
これも天気と合わせて状況を判断します
+10℃以上
かなり高い気温です
雪は溶け、水分を多く含みます
0℃〜+10℃
暖かめですが、
天候によってはバーン状況は良いです
−10℃〜0℃
一般的なスキー場の気温
–10℃まで行くとかなり冷えた感じがします
滑りやすい雪質の可能性が高いです
−10℃〜−20℃
かなり冷えています
凍傷にも注意が必要になってきます
基本的に雪の中の水分は少なく、
雪質は良いことが多いです
−20℃以下
滑走に注意が必要なレベルで寒いです
防寒対策をしっかりしないと、
すぐに凍傷になります
雪質は非常に渇いた軽い雪になります
積雪量を見る
積雪量はバーンのコンデションに直結します
- 雪が多く積もれば柔らかく
- 積もっていなければ硬い
バーンになっている可能性が高いです
現在の積雪量と合わせて、
ここ最近の降雪量もチェック出来ればベストです
積雪量はスキー場のホームページ等で、
降雪量は天気予報のアプリなどで検索できます
まとめ
ゲレンデ状況の判断をする際に、
見るべきポイントは3つ!
- 天気
- 気温
- 積雪量
これらを総合的に組み合わせて、
もっとも自分が滑りたい
ゲレンデコンディションと思われるスキー場に向かいましょう
特に気にするべきなのは、
スキーをする前日の情報
経験上、前日の天気や気温は、
次の日の条件に直結します
ぜひ参考にしてみて下さい!
それでは最高のスキーライフを!
またね!