こんにちは!
プロスキーヤーの小原健汰です
大学を出てから海外で3年間レースを転戦
現在はプロスキーヤーとしてスキーのレッスンで生計を立てています
スキーをする際に危険なことが分かる
スキー場に潜む意外なリスクを回避できる
それではいってみましょう!
怪我のリスク
まず最初に思いつくのがこの怪我のリスクです
スキーパトロール勤務もしている筆者の経験では
主に自身のテクニックのレベルを過信して滑走をした際に
怪我をしている人が多く見受けられます
- 雪質
- 斜面の角度(急斜面、緩斜面等)
- コースのうねりや長さ
この辺りを総合的に判断して
自身のレベルよりも少し低いコースから滑り
段階を経てレベルアップしていく必要があります
- 自分のスキル
- 自分の体力
この2つをしっかり自己分析しておき
それに合わせたコースを選びましょう
始めてすぐの頃はリフトを使わず
リフトまでの少しの坂を使って練習するのがおすすめです
また、道具についてもしっかり把握して置くことが大切です
スキーは道具を使って楽しむスポーツです
自分の体以外の道具を使うので
道具に関してもしっかり理解しておかないと
思わぬ怪我につながります
特に
- スキーの開放値
- スキーの履き方
- ブーツの履き方
に関しての知識は最低限持っておいて下さい
道具の着脱に関して少し詳しく知りたいという方は
この辺りをまとめた記事もありますので覗いてみて下さい
雪山のリスク
一番メジャーなところだと遭難です
初心者ほど雪山を甘く見がちですが
雪山には沢山の危険があります
コース外
コース外滑走
これが一番遭難に直結します
各スキー場は基本的に管理区域を定めています
雪山は広く、雪の積もったバーンはコース外まで繋がっているので
その気になれば管理区域の外を滑ることも可能です
ですが管理区域外はそれぞれのリスクが倍増します
区域内ではパトロールが安全を点検し
リスクの管理を行いながらスキー場を営業しています
しかし管理区域外は名前の通り管理されていません
事前にマップを確認することが大切です
管理区域の外に出ないように注意しながら
スキーを楽しみましょう
寒さ
気温に関してです
寒いスキー場では氷点下20度まで気温が下がります
街では考えられない気温まで下がりますので
防寒対策は忘れないようにしましょう
また、滑っている時は暑くても
いざ遭難した時や天気が急変した時に身を守るためにも
スキーウエアはバックに入れるなどして
常に持ち歩くようにしましょう
天気
先ほども出てきましたが
山の天気は急変しやすいです
1時間前までは晴れていたのに吹雪いてきた
なんてことはかなり良く起こります
急な天気の変化にも対応できるようにしておきましょう
視界不良
天候の一部になりますが
- 霧
- 吹雪
などの影響で視界が著しく悪くなる場合があります
筆者の経験ではひどいときは
自分の履いているスキー板が見えなくなることまでありました
そのような際は無理に動くとコース外に出てしまい
遭難の危険がありますので
焦って動かないようにし
スキーパトロールやスキー場に電話をして下さい
電波が入らない
場所によっては携帯電話の電波が入らない可能性があります
そのような場所では救助も呼べないため危険が高まります
対策としてはなるべく2人で動くなど
もしものことを考えての準備が必要です
1人でスキーをしている際は
必ず家族等にスキーをしにきていることを伝えておきましょう
衝突のリスク
スキー場は沢山の人が思い思いのスタイルで楽しんでいます
ターン弧もスピードも違うので、
他のスキーヤーの方と衝突する危険があります
スキー場では基本的に前を滑っている人が優先です
前にスキーヤーを視認している場合は
十分な距離を確保して滑って下さい
並列して滑走しているなと感じた場合は
抜きに行こうとせず
相手に先に行ってもらうのが安全です
基本的の相手を優先する意識があれば
自分が原因の衝突は起こりません
また、スキーでの衝突は対人だけではなく
物への衝突も起こります
これはコントロールを失って突っ込むパターンがほとんどですが
自分の限界を分かっていないと起こりやすいです
スピードを出して滑る爽快感が魅力の1つでもあるので
ゆっくり滑らなければいけない
ということはありませんが
自分の実力を見誤りスピードを出せば
命に関わる事故にもなりかねないので
安全確保はしっかり行なっておきましょう
自分の実力をしっかり把握しておく
余裕を常に持って滑走する
この辺りを意識することで衝突のリスクはかなり減らせます
まとめ
生身でスピードを出せるスポーツ
おまけに雪山という人間にとっては
かなりハイリスクな場所でのスポーツです
リスクがたくさんあるのは当たり前
ただ道具も進化し、たくさんのプロテクターがあり
情報がたくさん共有され便利な時代です
最低限の知識を持ってリスクを知っていれば
安全に楽しむことができます
みなさんも無理をしないように
余裕を持って安全に雪山を楽しんでください
それでは最高のスキーライフを!
またね!