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スキーの止まり方・曲がり方について解説【初心者必見】

こんにちは!

プロスキーヤーの小原健汰です

大学を卒業してレーシングスキーの修行で3年単独海外転戦し、

現在はスキーのレッスンで生計を立てています

この記事を読めば

スキーの止まり方が分かる!

スキーの曲がり方が分かる!

スキーで曲がる意味が分かる!

それではいってみましょう!

止まり方

スキーは落下を使うスポーツです

自然界の力を使い、

坂を下って楽しみます

楽しみ方は人それぞれですが、

「進む」

ということは

「止まる」

ということが必ず必要になります

坂が緩やかになり自然に停止する場合もありますが、

  • 何かにぶつかりそうになったり、
  • 自然には止まらなかった場合

自らブレーキをかける必要があります

正直に言うと、

自分のコントロールで停止できないうちは

ゲレンデに出るべきではありません

減速する仕組み

自分でスキーが進むのにブレーキをかける際、

エッジを使った抵抗を使用します

※エッジについて分からない人はこちらの記事をご覧ください↓

【プロが解説】スキー板の専門用語紹介!スキー板について詳しく知ろう! スキー板購入や、初スキーの際に知っておくべき専門用語をプロスキーヤーが丁寧に解説します!...

進んでいる方向に対して、

スキーが横を向きエッジによる摩擦抵抗が

雪面とスキーの間に発生するとスピードが落ちます

雪面に滑走面が平らに触れている場合、

エッジの抵抗はかかりません

スキーが傾き、

エッジの角が雪に食い込むと

(これを「角づけ・エッジング」と言います)

抵抗がかかりスピードが減速します

進行方向に対してスキーが横を向けば向くほど、

抵抗は大きくなります

止まり方は2種類

スキーの止まり方は主に2種類あります

  • 八の字での止まり方
  • パラレルでの止まり方

八の字とパラレルが分からない方はこちらをご覧ください↓

【初心者必見】スキー技術の専門用語紹介~初級編~スキーでは初めて聞くような専門用語がたくさん! まず最初に覚えるべき技術についての専門用語をプロが丁寧に解説していきます!...

八の字でのブレーキの場合

こちらは初心者向けです

八の字をキープしたまましばらく進みます

緩斜面であれば大抵これで止まります

斜度がキツく、それでも止まらない場合は、

八の字を大きく開き、

エッジの角を深く(膝を内側に)立てます

そうすることでよりスキーが雪面に深く食い込み、

ブレーキが強まります

パラレルでのブレーキの場合

こちらは少し上級者向けです

進行方向に対してスキーを横に向け、

両膝を内側に倒し、

エッジの角を雪面に立ててブレーキをかけます

  • スキーの向きが横に向く量が多い
  • スキーの傾く量が多い

ほど強いブレーキがかかります

減速するコツ

減速するにはいくつかコツがあります

急停止しない

スピードが速い時に、

急激にブレーキをかけようと思っても、

そう簡単には止まらない上に、

怪我のリスクも高まります

急停止しないためには、

ターンをしながらブレーキをかけることが大切です

ターンについては下で解説しますが、

ターン自体がそもそも減速要素なので、

徐々にスピードを落とすことが可能になります

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停止したい場所から余裕を持ってブレーキをかけ始めることが大切です

圧を意識する

エッジを立てても、

上からの圧力がなければ、

抵抗が少なくブレーキもかかりにくくなります

最初は真上(重力方向)からでいいので、

角を立てたら、圧を意識的に加えましょう

初心者は八の字

初心者におすすめの止まり方は、

圧倒的に八の字です

スキーを八の字にした段階で、

すでにある程度エッジの角が立っているので、

抵抗を感じやすいのと、

足を開いている姿勢なので、

バランスが取りやすいです

まずは八の字から練習してみましょう

曲がり方

スキーを滑りながら曲がることをターンと言います

スキーを楽しむ上でターンは必須です

ターンの仕組み

スキーが曲がる仕組みを簡単に説明します

(最近のスキーはカービングスキーがほとんどなのでその前提で説明します)

迎え角

スキーのトップは反り上がっていますよね?

真っ直ぐ進むスキーは角を立てると、

トップが雪面の圧を受けて、

進行方向に対して中を向きます

これが迎え角と言います

ターンが始まるきっかけの部分です

たわみ

スキーをよく見ると、

  • トップとテールは太く
  • センターは細く

なっています

迎え角によりスキーが内側を向いてくると、

遠心力(外に引っ張られる力)が働きます

この時スキーがたわみます

すると浮いていたスキーのセンターが雪面に付きます

雪面にエッジ全体が触れていて、

スキー自体が曲がっている状態になると、

自然とカーブしていきます

この2つがスキーが曲がる仕組みです

曲がる意味

上でも話しましたが、

ターンするのには抵抗がかかるので、

減速要素になります

ゲレンデを滑る中で一番速いのは、

一切エッジングを行わない「直滑降」ですが、

それではあまりにもスピードが出過ぎるので危険です

そのため適度にターンしながら、

スピードをコントロールする必要があります

また、ターンを綺麗にするためにはスキルが必要なので、

一般的な認識では、

しっかりターンして滑った方がカッコイイです

ターンの種類

ターンにはたくさんの種類があります

各ターンのコツに関しては別の記事で詳しく解説しますが、

その種類と特徴を少し紹介します

プルークターン

八の字で行うターンのこと

常に抵抗が強くかかりスピードが出にくいのが特徴

パラレルターン

板を2本並行に揃えて行うターンのこと

プルークターンに比べてスピードを出しやすい

カービングターン

パラレルターンの派生

横にずれる動作が極めて少ないのですごくスピードが速い

初心者はプルーク

初心者におすすめのターンは、

圧倒的にプルークターンになります

むしろこれ以外からは始めるべきではないし、

最初はこれしかできないと思います

スピードのコントロールもしやすいので、

プルークターンから練習し、

コントロールできるようになったら、

徐々にスキーを並行にしていきましょう!

まとめ

スキーでの止まり方、曲がり方について、

順を追って説明しました

最初は止まることすら難しいと思いますが、

スキーが上手い人も、

全員そこから始めています

止まることが出来れば、

力の入れ方を理解し、

すぐに曲がることもできると思うので、

まずは止まるところから始めてみましょう!

それでは最高のスキーライフを!

またね!